隣のクラスの猫系男子
杉宮くんに話した後にお姉ちゃんから電話って、タイムリーだな……
雷鳴がすごかったあの日、必死に呼びかける姉の声で目が覚めた。
それから雷が鳴ると、一緒にいないときはその度に姉が電話をくれる。
でも、あまり心配をかけたくないため、めまいとかが起こることは姉にも、もちろん両親にも話していない。
肩をトントンと叩かれた私は、顔をそちらに向ける。
「勝手に電話終わらせちゃったけど」
「あ、うん。……お姉ちゃん、何て言ってた?」
「うーん…あまり1人で抱え込まないでって」
そう言って私の隣に座る。
「そっか……」
……お姉ちゃん、気付いてたのかな。
「あとは、沢井さんのことよろしくって言われた」
「えっ」
なんでそんなこと杉宮くんに言うんだろう。
そういうのじゃないって言ってるのに!
「ごめんね」
「何が?」
「いや、なんか……」
杉宮くんに言うには恥ずかしい。