隣のクラスの猫系男子





「……?」



目を開けたら、天井が見えた。



寝ているところが柔らかい。



……ソファ?



しかも、タオルケットまでかかっていた。



横を見ると、近くに杉宮くんの頭があった。



びっくりして、思わず私は起き上がった。



なんで……



杉宮くんは、ソファによっかかる形で座って寝ていた。



私にタオルケットがかかっているため、当然杉宮くんには何もかけられていない。



杉宮くん、私のことソファにあげてくれたのかな。



しかもタオルケットまで……



風邪ひいちゃうよ、体勢だってキツイだろうに。



ていうか、今何時なのかな……



時計を見ると、6時になるちょっと前だった。



朝ごはん作ろう。



今更意味あるのかと思うが、タオルケットを杉宮くんにそっとかける。



キッチンに行き、冷蔵庫の中を見る。



卵もハムもまだあるな。



あと、トマトにレタス……サンドイッチ?



「パン買わなきゃ」



外は昨日の夜とうってかわって雲一つない青空だった。



顔を洗ったあとコンビニに行き、パンと残り少ない牛乳を買って家に戻る。



……杉宮くん、トマト平気かな。



平気そうだったら挟もうかな。



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