隣のクラスの猫系男子
*
「……?」
目を開けたら、天井が見えた。
寝ているところが柔らかい。
……ソファ?
しかも、タオルケットまでかかっていた。
横を見ると、近くに杉宮くんの頭があった。
びっくりして、思わず私は起き上がった。
なんで……
杉宮くんは、ソファによっかかる形で座って寝ていた。
私にタオルケットがかかっているため、当然杉宮くんには何もかけられていない。
杉宮くん、私のことソファにあげてくれたのかな。
しかもタオルケットまで……
風邪ひいちゃうよ、体勢だってキツイだろうに。
ていうか、今何時なのかな……
時計を見ると、6時になるちょっと前だった。
朝ごはん作ろう。
今更意味あるのかと思うが、タオルケットを杉宮くんにそっとかける。
キッチンに行き、冷蔵庫の中を見る。
卵もハムもまだあるな。
あと、トマトにレタス……サンドイッチ?
「パン買わなきゃ」
外は昨日の夜とうってかわって雲一つない青空だった。
顔を洗ったあとコンビニに行き、パンと残り少ない牛乳を買って家に戻る。
……杉宮くん、トマト平気かな。
平気そうだったら挟もうかな。