ねぇ、もうあの頃には戻れない?
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「小想、いますか?」

私は、小想とクラスが離れてしまった。

「あ、小想ちゃん?ちょっと待ってね。」

小想と同じクラスの子が、呼んでくれた。

「ゆき?どうしたの?」

「今日一緒に帰らない?」

私がそう言うと、小想が少し困ったように、

「ごめん、今日は愛夢ちゃんと帰るから。ほんとごめん。」

私は明るく言う。

「そっか!じゃあ、また今度ね。」

「うん、また今度帰ろう。」

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