さくら
─────4月
あたしの名前は
伊藤珠利(いとうじゅり)。
学校ではおとなしめで
一般的には優等生ってやつ
「ねえ〜帰ろうよ〜〜〜」
親友の優唯(ゆうい)に
しつこく問いかける
「も〜っ!しずかに!今ちょうど告白の現場にいるんだから!」
優唯ったら〜
つか普通入学式そうそう
告白なんかしないでしょ
変なやつだな
「優唯〜暇つぶしにちょっと行ってくるね☆」
クラスでも回るかっ…‥っと
1組だー!!
優唯のクラス…‥
「「…んっ、あっ‥ひ…」」
───────ちょい待ち?
いやいやいやいや
あたしは何もしてないよね
やばばばいいぃぃい
こうゆうときは黙って退散…
「おい!!聞いておいて逃げんぢゃね〜よ!!ちび!」
────────はい?
「あたしはただ聞いちゃって悪いなあーって思ったから黙って退散しよーと…」
「ふーん。つかおまえ可愛いじゃん!メールしようぜ!!あっ俺の名前は高畠隆晶(たかはた りゅうしょう)だから。」
と言ってあたしに笑いかけた
「いやいやーってか彼女さん…いいの?」
「彼女?あぁアイツかただの友達だし。気にすんな」
────そうなんだあ…
「じゃっ!!アド登録しといたからな、よろしく〜」