煙草とキス
「連れてかねーよ。龍也と一緒にすんな」
「あー、ごめんごめん」
そう笑ったのは
【神木 梓】21歳。
bitterlipsのギター担当。
快斗とは幼馴染みらしく、
とても仲が良い。
すごく人なつっこい性格で
あたしとも
すぐに意気投合した。
あたしと快斗は
どうやら波動が一緒らしい。
それで、梓とも仲良くなれた。
「つーかおまえらさ、人前でキスするのはわきまえろよ!」
「女いねぇからって嫉妬すんなよ」
「嫉妬じゃねーよ、馬鹿」
いつも、快斗と梓の会話はおもしろくて
あたしは笑って聞いている。
「女欲しいなら龍也に聞け。
あいつ、手に余るほど居るからさ」
快斗がそう言うと
別室から出てきた龍也は快斗を睨んだ。