煙草とキス
「まぁまぁ、とりあえず飲もっ!
それに……明後日には、澪も分かるから」
あたしと龍也が軽くケンカ気味になると
梓がチューハイを持ってきて、場の雰囲気を変えようとした。
あたしはゴクリと喉を鳴らして、チューハイを一気に飲んだ。
そういえば、よく考えると……
4人の言う25日と26日は、あと2日3日後のことだ。
何がすごい日だか知らないけど
彼らが今、あたしに何かを隠しているのは確かで
それが明らかになるのは、明後日。
「……つまんないオチとか
絶対やめてよ?超期待しとくから!」
「あたりまえじゃん」
「俺らのこと、誰だと思ってんの?」
快斗と龍也は、自信有り気な顔して
あたしの目をジッと見た。
あたしは、ちょっとその2人の眼力に圧倒されそうになって
目線をすこし落として、呟いた。
「………bitterlips…」