煙草とキス




「やっぱり、大阪の彼パワー?」





注文したアイスティーを一口飲み



あたしは笑って聞いた。




すると、ひかりさんは幸せそうな笑顔をあたしに向けた。





「初めは、1年位のブランクがあったから不安だらけだったんだけど。
彼と同居してるうちに……ね?」





同居してるうちに、絆が深まったわけか。





「それに、大阪で出来た友達はみんな根っからの関西人ばっかりで。
同じく三十路目前とは思えないほど、みんな元気で明るいの」




「いいですね~…。楽しそう!」




「なんだろなー。東京より、お互いを刺激し合える環境である、って感じ?」





東京にいた頃よりも


確かに充実してるって感じのひかりさん。



恋や友達関係のおかげか、肌もツヤツヤしているし、女らしさが溢れ出ている。





もちろん、東京にいた頃も


綺麗なひかりさんではあったけど。





今はその何十倍も、美人だ。






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