煙草とキス



「龍也、快斗と風呂入れば?
そんで一緒にベッドで寝ていきなよ」




ニヤニヤして龍也に冗談を言うと、龍也は体を縮こめて目を細める。




「きっもちわりぃ!」



「いーじゃん。男なんだし」



「じゃあおまえが入れよ!恋人なんだし」



「嫌だ」




あたしが嫌な顔をすると


龍也はプッと笑った。むかつく笑いだ。







「もしかしてセックスレス?」





「はあ!?何この人……」





いきなり何を………。




そう言うと、龍也はまた笑った。



全く意味の分からない人だ。






と言うか、よくそんな平気な顔で


一応元カノであるあたしに、そんなことが言えると思う。




ある意味、すごい。






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