煙草とキス
別にあたしは、快斗に何か言って欲しかったわけじゃない。
なのにあたしは
黙ったままの快斗に、何かを求めていた。
「……かいっ…と……」
家に帰れば、玄関のドアが閉まると同時に快斗の熱いキスがあたしを襲う。
もう止まらない快斗に
あたしは抵抗も出来ず、ベッドに押し倒されるがまま
唇を重ね、体を重ねた。
あたしが快斗を愛して
快斗もあたしを愛す。
あたしが快斗を支えて
快斗が好きな音楽をする。
そんな関係が、ずっと続けばいい。
だけど、現実は
甘くない。