煙草とキス




「あれっ?世那なんで居るの?」




快斗は真剣な顔して、そんなことをわざとらしく言う。





それを言われた世那は、


また肩を落とした。






「……ったく、2人揃って。
澪ちゃんは分かるけど。快斗とは、10分前に会ったばっかりだろーがっ」



「そうだっけ?覚えてない」





ジタバタしながら話す世那に



快斗は、またもや真剣な顔して呟いた。








「………おまえら、アホ?」





そんな2人の会話を、ちゃっかり聞いていたらしい龍也は




世那と快斗を、変人でも見るかのような目で見ながらツッコんだ。






そんな龍也を睨みつける世那と快斗も、




客観的にケラケラ笑う徹平と梓も






なんだか面白くて、あたしは笑った。









< 63 / 280 >

この作品をシェア

pagetop