煙草とキス
星占い──────
勿論、星が見える見えないの話では無いことは、分かっている。
だけど、寂しげに呟く快斗の
言葉と表情が、何とも言えなかった。
「占いって……不公平」
あたしは、テレビのリモコンを手に取って、電源を消した。
あたしの呟きの余韻が
まだ、快斗の吐いた煙草の煙と共に、漂っている気がした。
~♪~♪~
しんとなった部屋に
その様子でも見計らったかのように
あたしのケータイが、ブルブルと震えながら鳴り響く。
布団の中から出るのは
なんだかダルくて面倒だったけど、あたしはのそのそと起き上がった。
「もー…誰だろ…」
キャミソールに下着だけだったあたしは
裸足でペタペタと歩きながら、テーブルの上にあるケータイを手に取った。
そのとき……………
待受を見たあたしは、体を硬くした。