ロールキャベツくんと残念美人女子のその後。
「ま、なんだかんだ言って中学おんなじだったんだけどな」
「そういやそっか」
思い出したように頷くアツくん。
「あ、お前急いでるよな。これ、今日七海忙しいから渡しとけって」
雑誌のような形の本が包みで包まれてるものを渡される。
「なにこれ」
「俺らも知らね」
「じゃあ俺らもちょっと予定あるからじゃねー」
そう言って立ち去っていくアツくんと原くん。
「まあいいや。戻ろう」
渡された物を不思議に思いながら帰る。
「ただいまー」
「ケーキついでに持っていっちゃうか」
包みを置いて、小さめのケーキを持って階段を上る。
ドアを開けた瞬間、クラッカーの鳴る音がした。