ロールキャベツくんと残念美人女子のその後。
うん、毎月頑張ろう!
「夕飯、どうする?」
そう聞くとニッコリ笑って
「もちろん、秋穂」
と答えた。
「秋穂ちゃんは栄養にならないからさ、ほら」
うわ、自分でちゃん付けしてしまった…
と冷や汗をかいてしまった。
「なるなる、物凄い元気の源」
「それは精神的でしょ!?た、体力的には消耗される訳だし…」
何言ってんだ、あたし…
「まあでも食べたい」
肩をガッチリ固定されてる。
「えええええ…」
怪訝な顔をすると、「本当に嫌ならやめるけど…」
なんて言われた。
「本当に嫌じゃない、そうじゃない。恥ずかしいんだけど、あの…えっと」
むしろ本当にもつけないでいい。
ため息を一度吐いて少しだけ恥ずかしさを無くす。
「じゃ、じゃあその…し、しても…」
言葉選びが難しくて顔を真っ赤にして目を閉じると、
柔らかい、隆裕の唇で口は蓋された。