ロールキャベツくんと残念美人女子のその後。



「………そっか」


隆裕の手を何気なく握ると、強く握り返してくれた。


そのまっすぐな瞳にあたしは、



あたしの夢は一体何だろうと思ってしまう。



必死にいままで隆裕を追いかけてきたけど



あたしは、あたし自身は一体何になりたいんだろう。



「秋穂?」



「ん?」



少し弱くなったあたしの手を更に強く握ってくれた。



これが、今の



隆裕とあたしの差、なんだなあ。



未来に向かって今を歩いていく隆裕。



今を必死に生きてる自分。





< 190 / 570 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop