ロールキャベツくんと残念美人女子のその後。



「……じゃ、先に教室行ってるね。本当にお疲れさま!秋穂!」


「うん、七海も…七海も本当にありがとう!」



段々と人が集まってきた。


「…あ、きほ?」



優しくて柔らかい隆裕の声にゆっくりと振り向いた。



隆裕は、その瞬間に足を止める。



あたしが美容師さんに頼んだことは



黒髪にして欲しい。



「…どう、かな」



やっぱり似合わない?



隆裕は階段を上がりきってこっちにやってくる。




髪を優しく触ってくれた。






< 284 / 570 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop