ロールキャベツくんと残念美人女子のその後。
「……じゃ、先に教室行ってるね。本当にお疲れさま!秋穂!」
「うん、七海も…七海も本当にありがとう!」
段々と人が集まってきた。
「…あ、きほ?」
優しくて柔らかい隆裕の声にゆっくりと振り向いた。
隆裕は、その瞬間に足を止める。
あたしが美容師さんに頼んだことは
黒髪にして欲しい。
「…どう、かな」
やっぱり似合わない?
隆裕は階段を上がりきってこっちにやってくる。
髪を優しく触ってくれた。