ロールキャベツくんと残念美人女子のその後。
小悪魔ちゃん
「じゃ、また明日」
七海が手を振って返してくれる。
「…アツ…」
道的にどうしようもなくアツくんと二人で帰るのに眉をひそめる隆裕。
「あー、まだ帰ってなかったんだせんぱーい」
「りょ、陵くん?」
「アツさん俺も一緒に帰っていいです?」
隆裕と七海が声を合わせて「は?」と呆然としてる。
「しゃあねえな。隆裕、秋穂ちゃんは俺がちゃんと送ってくから」
「生徒会長先輩」
皆が歩き出そうとした瞬間、そんな風に隆裕を呼んだ。
「明日ちょっとお話ししたいことがあるんですけど」
陵くんは隆裕の方を向かずにそう言った。
「いいよ。昼休みに聞く」