ロールキャベツくんと残念美人女子のその後。



原くん……やることが一々、本当に一々男前なんだから。


「前ね、竜雄がSヶ峰に本気で決着着けようとした時があったの。一年生だけで勝って 色々あって秋穂が呼び出された後くらいかな」


アツくんが学校辞めようとしてた時か…



「…私ね、止めれなかったの」


少し困った笑顔を見せてくれた。



「竜雄の足かせにはなりたくなかった。後輩の為に必死な竜雄を止めることはしたくなくて。


…でもさ、直前になって結局止めちゃった。」



涙ぐみながら、それでも続ける。



「『行かないで』って。ただそれだけ。そしたら、アツくんとか…後輩とか聞き付けてきて
やるなら皆で。いらない喧嘩はもうやめようって

それでね。そのことを守るために

それからずっと言いたかったんだって。」



胸がぎゅうっと締め付けられる。



素敵な話し…




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