ロールキャベツくんと残念美人女子のその後。
「俺は、俺がわからなくなった。
勉強しなきゃいけない。
できないならそれに見合う別の何かで努力しなきゃいけない。
…わかってたけど、体は動いてくれなかった。
自分の中では手一杯で
気づいたら高校引っ張ってきてるし…俺終わったなって思って“た”」
あたしは思わず声を出しそうになった。
「そりゃあ時間もかかったよ。今までのツいま今頑張らなくちゃいけない分と…俺は何も持ってないから、地道にやる分とで。
もーね、大変って言葉身をもって知ったわ。
逃げないってこんなに簡単で こんなにも肩の荷、重くしてくれるとは思わなかった」
「雅人さん…」
「本当、人を好きになるって素敵なことなんだね」
あたしは、何も迷わずに
ただただ笑顔で
「はい!」
と答えた。