ロールキャベツくんと残念美人女子のその後。
「…隆裕、バーベキュー行こうよ」
「うん、そうだね」
雅人さんの方を見ると小さく手を立ててごめんっと口パクでしていた。
…冗談半分だったんだろうな……
「麻川とかアツどれくらいで着きそう?」
「多分もう少しすれば来るんじゃないかな?」
一応急がせたし…うん。
「じゃあ俺車取ってくるね」
雅人さんがマンションへと駆けていく。
「…ごめんね」
隆裕がボソッと呟く。
「秋穂のことになると焦っちゃうんだよなぁ。」
「大丈夫だよ。喧嘩だけはしないでね」
うん、と柔らかく頷く隆裕。
「赤坂ー!」
振り向くと、アツくんと一緒に走ってくる三人。
「お待たせ!」