ロールキャベツくんと残念美人女子のその後。
取り敢えず職員室に訴えにいこう。
つけてもつけても、全然冷たい空気は出てこない。
「今日の夏休みの教師当番って鳴海じゃん…」
アイツは涼しい職員室で呑気にコーヒーでも飲んでるんだろうなあ。
ふと通った美術部は何事もなく静かに絵を書いてる。
これからは古典ちゃんと勉強しよっと…
一度踵を帰して教室に戻った。
「在原業平様、お願いちゃんと勉強するから!」
取り敢えず適当な古典の人物に頼み込みながらエアコンのスイッチを押した。
ブゥン、という音と共に
………再び同じ音がして、全く微動だにせず。