優しい君に恋をして【完】
愛さんは、ふふふっと笑った。
「私が気にしていないんですから、花さんも忘れてください。
それよりも、びっくりしました。
優の彼女があすかちゃんだなんて。
すごい運命ですね!素敵!!」
えっ。
ウキウキと両手を叩いて笑っている愛さん。
「許してもらえるんでしょうか.....?」
「当たり前じゃないですか!あすかちゃんですよ!
こんなに嬉しいことはありません!
優に彼女ができたことも知らなくて、
いつ再会したんでしょう?花さん知ってます?」
「あ、いえ....いつ.....でしょう?」
愛さんは、ワクワクしていた。
「あぁぁ、早く問い詰めたい!優ったらなんで黙ってたのかしら。
幼稚園の頃一緒だったことを覚えてないのかしら?
あすかちゃんは、覚えてます?優のこと」
「いえ、多分、覚えていないかと.....
それに、あすかは優くんのこと、
幼稚園の頃は、女の子だと思っていたので」
「そうだったんですか......
そうだ、今日いいもの持ってきたんです」