優しい君に恋をして【完】
今、全部読んだんだ......
そっか、そうだったんだ......
久しぶりに優と繋がることができて、
嬉しくて、
何度も何度もそのメールを読み返した。
退院してからも、たくさんメールをしたい気持ちを我慢した。
一日......3通までって決めて。
じゃないと、本当にキリがないぐらいメールしてしまって、
優を困らせてしまう気がしたから。
なるべく、耳以外のこと、
会いたい会いたい言わないこと、
さみしいって言わないこと、
優の気が紛れるような、そんな内容のメールを送るように、
気をつけた。
毎日、少しのメールのやり取りをして、
そして、
2週間後、中の機械に音を入れる日。
ずっと耳の話はしなかった。
全く違うことを話してた。
でも、なぜか、
その日を堺に、
優からの返信が途絶えた。