優しい君に恋をして【完】
先生と一緒に、駅ビルの中にある、
落ち着いたおしゃれなカフェに入った。
二人で向き合って座って変な感じがした。
先生はいつも隣に座っているイメージがあったから。
先生はコーヒーを、
私はチョコアイスとバナナがどっさり乗っかったパフェを頼んだ。
「旦那さんになる人って中学の同級生なんでしょ?
ていうことは、この辺の人なの?」
先生は頷いた。
「私のうちよりも、もう少し、駅から遠いかな」
「ふ~ん。
なんていう人?桜木先生は、なんて苗字になるの?」
「成海(なるみ)。私は、成海美音(なるみ みお)になるの」
「なるみ?なんかかわいい苗字だね.....」
先生は、ふふふっと笑った。
「あすかちゃんは?私はいっぱい彼のことを話したから。
今度は、あすかちゃんの好きな人のことを教えて」