優しい君に恋をして【完】
「教習所にも通うから.......
また、メールするよ」
優は、コーヒーを一口飲んだ。
「あまり会えない?」
優はこっちを向いた。
「ん?ごめん、もう一回言って」
あ......やっぱり聞き取りにくいよね。
「私の方こそ、ごめんね。
話す時は、ちゃんと肩叩くから」
優は、「ありがとう」と言って優しく笑った。
「で、何?」
「あ、あのね、
あまり会えなくなるのかなって......」
優はじっと私の口元を見て、
「そんなことないよ」と言うと、また前を向いた。
「あすかが会いたいって思った時は、
必ず会いに行くよ」
優はコーヒーを飲んだ。
「そんな.....」
私は優の肩を叩いた。
「それじゃあ......毎日になっちゃうよ」
私の口元を見た優は、噴き出して笑った。
「いいよ」
「そんなこと言ったら、
ほんとに、毎日会いたい会いたい言っちゃうよ?」
「だから......いいよ」
優は少し上目でそう言うと、ふっと笑って前を向いた。
「毎日俺のそばに、置いときたいぐらいなんだよ」