優しい君に恋をして【完】
その後、
土曜日も、日曜日も、
メールはこなかった。
もう、何度も携帯を見るのをやめた。
その度に、落ち込むから。
何か、いけないことを書いてしまったのかなって、
もう、取り消すことのできない、
送ってしまったメールを後悔した。
そんな、朝の通学電車の、ほんの20分、
しかも、まだ出会って何日も経っていない女に、
知りたいとか、
仲良くなりたいとか……
そんなことを言われても、
ただ、困るだけだったのかもしれない。