優しい君に恋をして【完】



そっか......



じゃあ、私の気持ちをそのままメールすればいいんだ。




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私は優と一緒に帰りたかった。

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本当にそう思ったから。



優が私をどう思おうと、私は優と一緒にいたい。


そのことは、伝えたいと思った。




制服から部屋着に着替え、洗濯をしようと部屋から出ていこうと思った時、


携帯が鳴った。



ゆっくりと、祈るような気持ちで受信メールを開くと、


その意外な返信に、心臓が破裂しそうなぐらい、


ドキッとした。






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じゃあ、遠慮せずに、

あすかを奪えばよかった。

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あすかって呼んでくれた......


奪えばよかったって......



また、勝手に涙が出てきた。




あの時、駅で優を何回も呼び止めても、

振り向いてくれなかったのに.......


もう、嫌われたと思ったのに.......



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奪ってほしかった。

あの後、何回も優を呼んだんだよ。

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このメールを送ったら、

すぐに返信がきた。





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ごめん。気がつかなかった。

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