優しい君に恋をして【完】




気がつかなかったんだ。



そっか......そうだったんだ。




なんだ.......ものすごくホッとした。




ホッとしていたら、またメールが来てびっくりしながら、

メールを開いた。



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帰りの時間教えてよ。


一緒に帰ろう。

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わぁ......


どうしてだろう......嬉しいのに、


涙が止まらない。


さっきと同じ涙なのに、


気持ちは全然違う......




苦しくなったり

ドキドキしたり

悲しくなったり

嬉しくなったり……



優と出会ってから、


私の心は、優に揺さぶられてばかり……






それから私たちは、

時間を教え合って、

待ち合わせの時間を決めた。



明日から、行きも帰りも一緒にいられるんだ。


さっきまで、悲しくて泣いていたのに、


今は、嬉しくて......



明日が来るのが楽しみで仕方なかった。





明日......火曜日?


あ、明日は、ピアノのレッスン日だ。



駅に着いてからも、いっぱい優と一緒にいたかったんだけど、

桜木先生にもいろいろ報告しなくちゃだし......


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明日はね、ピアノのレッスンの日で、

○○駅の近くの教室に、

帰り寄らなくちゃいけなくて。

もっと一緒にいたかったんだけど、

明日は、駅までで我慢するね。

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しばらくすると、また返信がきた。



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わかった。

ピアノ、頑張れよ。

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うん、と携帯に向かって頷いた。


もっとちゃんと練習しようかな......ピアノ。


いつか、優にも聞かせられるぐらい。




頑張ってみようかな......










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