優しい君に恋をして【完】




今日の授業は、特別長く感じた。


早く、早く......放課後になってよ......



勉強なんか、頭に入らない。


放課後、私の駅のホームで優と待ち合わせしていることが、

楽しみで、待ち遠しくて。




お昼休みに、優にメールをしてしまった。



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今、お昼休みだよ(^∇^)

放課後、優に会えるのが楽しみすぎて、

全然勉強が頭に入らない(^_^;)

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「何、憧れの彼にメール?」


教室で机をくっつけて、向かい側に座った真菜が、

お弁当を袋から出しながら笑った。


「うん」



送信ボタンを押してから、携帯を机に置き、


私もお弁当を出した。



「今日ね、放課後駅のホームで待ち合わせして、

一緒に帰るんだ」



「よかったじゃん!!


もう、付き合っちゃえば?」




「付き合う......」


「嫌いな女の子とわざわざ待ち合わせして、

一緒に帰るわけないじゃん。

しかも、違う高校の子と、わざわざ違う駅で」



そうかな......




その時、携帯が鳴った。




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ちゃんと勉強しな。


俺も人のこと言えないけど。

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人のこと言えないって......


優も私と同じってことかな......



「何、ニヤニヤしてんの?返信なんだって?」



真菜が、体を乗り出して携帯を覗き込んできた。





「秘密、秘密」




ふふふっと笑いながら、携帯を両手でぎゅっと握り締めた。





















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