サマーソーダ〜after story〜
「悠里?どうした?体調でも悪いのか?」



「う、ううん。ごめん」



徹が心配してあたしの頭を撫でてくれるけどそれすらも勘違いされたくないからそっと頭を引いた。


悲しそうな顔をした徹にごめんねとしか言えなかった。徹と一緒にいるところすら見られたくなくてトイレに行くふりをして席を立った。




なんか嫌だな。徹にすごく悪いことをしてる気がする。でも淳哉に誤解されるのは嫌だもん。



「なあ、悠里。今日、なんか変じゃないか?やっぱ体調悪いとか?」



「な、なんでもないよ」


徹は隣の席だから授業中もずっと気に掛けてくれているのにあたしはまた素っ気ない態度しかできなくて。


こんなの徹に悪いのに、誤解されたくないの。


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