サマーソーダ〜after story〜
「悠里、悠里、ちょっと聞いてる?」




「えっ?あっ、ご、ごめーん。ストロベリーに夢中になってた」




嘘、後ろの子の話に夢中になってた。彼女が好きな人に勘違いされて泣いていることが少しだけ自分と重なった。



今までは当たり前のように徹の家に行ってゲームして。でもそれって勘違いされるんだ。


あたし、淳哉に勘違いなんてされたくない。もう、徹の家には行かない。



あたしの中で芽生えたその気持ちはどんどんとあたしをがんじがらめにしていくなんてこと今はまだ知らない。
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