空の色
中学生になり、3年間で1度も同じクラスになることはなかった。
当時美術部だった私は、美術室の窓からみえる彼を少しだけでも見ることができた。とても幸せだった。
どんどん好きになっていき、中学卒業の日に告白した。
「ずっと好きでした。付き合ってください!」
「ごめん、気持ちはうれしいけど付き合えない。ごめんね、ありがとう。」
彼は申し訳無さそうに言った。
私の初恋は終わった―――
わかっていた。断られるに決まってる。
だって私すごく地味だったから。
だけど、ほんの少しのほんの少しだけの可能性を信じてみたかったんだ――
その日を境に私はもう”恋愛なんてしない”と決めた。
だけど...