俺様生徒会長
「あの子をよろしくね」


「は?」



突然思いも寄らない言葉に驚きを隠せなかった。


その反応に彼女は少し微笑み、口を開いた。



「葵は君に心を開いていると思うの」


「え?」


「だって悠也くんの前で感情を露わにしたんでしょ?」


「えっと…」



多分それは俺の前で号泣したことだと思われる。


だがグランドで俺が葵に言った言葉って……



『泣かねえと帰さねえから』



脅しじゃね?


心を開いてくれてるのか??



だが俺の目をじっと見つめながら返答を待つ茜さんを見ていると、否定しにくかった。



「まあ…してくれたような、してくれなかったような…」



すっげー曖昧になってしまったが。







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