俺様生徒会長
気づくと時間は経ち、もう18時だ。

俺たちはやっと仕事が終わった。


「ああ~~、終わったぁ!!」

「サンキュー、葵!マジで助かった。二人でこれだ。一人だったらどうなったか…」

「なんか、やっぱり大変みたいだね、生徒会の仕事って。」

「まあな。」

「じゃあ、また手伝ってあげてもいいよ。」

「なんだ?その妙な上から目線は?」

エヘヘっと笑うと、葵は鞄を持ち部屋を出ようと、ドアの前に立った。


「お先に!また明日…」

「あ、あのさ!」

「え?」


え…………え!?

何言ってんだ、俺!?

なんで俺はこいつを引き止めてんだ!?


「あ、いや……何もない。」

「え~~!?ちょっと何??気になるじゃん!!」

「あ?勝手に気にしとけ!」

「はぁ!?あんたが言ってきたくせに!」


そうなんだが……自分にもよく分からない。

なんで引き止めたか。

あ~、くそ!!

黙ってても拉致があかねー。

…………。


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