俺様生徒会長
あたしは目で必死で探した。

…………あ、いた!

先輩はとても喜んでるようだった。

声とか聞いてると、どうも先輩がシュートを決めたらしい。


さすがだなぁ……先輩…。

かっこいいし、今すごい注目されてるし……


「本当、かっこいいなぁ…」

「誰が?」


「え…………えぇ!?」

「驚きすぎじゃない?」


そりゃあ驚くよ、いきなり声かけられたら……。


「で、誰が?」

「え」

「もしかして、新井先輩?」

「え……」

「え、マジ!?」

「い、いや……あの………」


何?と詩音は言う。

とうとうごまかしきれなくなったあたしは…


「そ、そう……です…。」


小さい声でそう言った。


「マジで!?まあ、かっこいいよね、先輩って!神谷くんに負けず、人気だし。」


「え、悠也ってそんな人気なの?」

「ヤバイほど人気!昨日神谷くんが学校に来たの見なかった?2、3日休んだだけであれだよ!?」



< 28 / 110 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop