俺様生徒会長
グランドに戻ろうとする先輩。

何も話すことはない。

いや、思いつかない。

でも…

でも……


「先輩!!」


頭の中真っ白なあたし。

でも夢中で叫んだ。

先輩は驚きふり返る。


「何?」


あ……


「えっと……」

「?」

どうしよう……?

あたしが声かけたのに。

何を話たらいい?

告白…は……?

……まだ会ったばっか。

早すぎる。

でもまたいつ会えるか…。

かと言って告白なんて、断れるに決まってる。


『バーカ。まだそんなの決まってねーだろ?』


!!

急に思い出された悠也の言葉。


そうだ。

悠也ならきっとそう言う。

まだフられると決まってるわけじゃない。

当たって砕けろだ!

やるだけやろう!

後悔しないために!!



< 32 / 110 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop