俺様生徒会長
「それは絶対なの?」

「いや、絶対とは限らねえけど」

「そんなあやふやで言わないでよ!」


葵は泣きそうになってた。


「先輩は本当に明るくて優しい人なの。話して本当にそう思った。なのに……なのに、なんでそんなこと言うのよ!?あたし、付き合えた時本当に嬉しくて……」


「だから俺は……もういい、勝手にしろよ」


葵は泣くのを我慢しながら、俺の隣をスッと通り保健室を出て行った。



俺は一人になって、深いため息が出た。


なんだ…これ?

これが本当に俺が言いたかったことかよ!?


よく考えたら、アイツは新井が好きで、付き合えて本当に喜んで。

そんなアイツを俺は……。

しかもアイツに告白を勧めたのは俺じゃねえか!?


なのに……

なのに、俺はただの噂なのに新井の嫌なことばっか言って…。

そりゃあ、怒るよな。



< 72 / 110 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop