俺様生徒会長
「本当に優しいですね、那岐さん。でもそれが命取りに…」

静かに霜川が言った。

こいつがそう言うとリアルに聞こえるな。


「ならお前ら真面目にやれ!」


那岐ははそう怒鳴ると仕事に戻った。


「でも神谷くんは期末よりも大事な問題があるよね。」

「あ?なんだよ、それ。」

「え?恋の問題?」


ゴホッ ゴホッ


いきなり何言ってんだ早乙女!?
しかも笑顔で、恋の…問題……きもっ!


「水樹さんのことですよね。確かに神谷と水樹さん、体育祭後から避けてる感じがしますね。」


「でしょ!?だから今2人どうなってるのかなって。」

「…別に。」


女子ってこういう話好きだよな。

目の輝きとテンションがいつもと全然違う。


「ていうか、早く好きって言っちゃえばいいのに…」

「はあ!?無茶言うなよ!」

「そんなこと言ってたら誰かにとられちゃうよ!?葵って結構モテるんだからね!!」



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