俺様生徒会長
「何を根拠にそう言うんだ?」

「勘だよ、ただの。でも僕の勘は結構当たるんだ。今日は特に冴えてる気がする。いっそそれに賭けてみないか?」

「賭けるって…」

「上手くいったら何かおごってよね、ちゃんと。」

「……分かったよ。」


ため息と一緒に言葉が出た。


このままの状態で良いわけもねえし、那岐の言い分も分かる。

その勘に賭けてみるか。


「分かったが、もし上手くいかなかったらどうするんだよ?」

「…神谷って意外にネガティブだよね。まあ水樹のことに関してだけかもしれないけど。…う~ん……上手くいかなかったら、まあなんとかするよ。」

「すげー適当じゃねえか!!」


「ああもう、うるさいなぁ。ほら、行ってこい。」


俺は無言で、投げ出されたカバンを拾って歩き出した。

あんまり感謝はしたくねえけど、那岐のおかげでなんか少しやる気が出てきた。


待ってろよ、新井。

てめえの本性、ぜってー暴いてやるからな!



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