俺様生徒会長
二人はキスを止めて、女の人はどこかに行って、先輩はこっちに向かって来た。


ヤバイと思ってあたしはここから離れようと後ろを向いたんだけど、



「葵ちゃん。」



呼び止められちゃった…。



あたしは振り返って先輩の目を見た。



「久しぶりだよね。最近メールばっかだったし。体はもう大丈夫？」


「あ…はい。大丈夫です。」



優しい先輩。


またあたしの心は揺れる。



「そうか、良かった。……葵ちゃんさ、見てたよね今の？」



……きた。



「……はい。」


「だよね。」



そう言ってため息をつく先輩。



「先輩、あたし実はそれを聞くためにここに来たんです。」



先輩は黙った。



「あたし……先輩が、たくさんの女の人と、付き合ってるとか…女癖が悪いとか、噂があるって…友達から聞いて、それで、気になって…」


あたしは動揺を隠せなかったみたいで、言葉が途切れ途切れになった。



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