俺様生徒会長

side悠也

グランドに着いて見たのは、徐々に葵に接近して行く新井だった



「ただで帰れるなんて思うなよ?ちょっとぐらい楽しませてくれよ」


この言葉を聞いた途端、俺は怒りに満ち溢れた

こんなにキレたことがあったかと思うぐらいに


俺の葵に触んな!!


近くにあったボールを思いっきり蹴った


さすがは俺だ

葵の真横にきれいにシュート



俺は葵を助けるために葵の元に行った



「……悠…也…?」



いかにも泣きそうな声で俺を見上げながら言う葵


少し震えていた


俺は「大丈夫だ」と言って、そっと葵の頭をなでた


そして怒りを抑えながら新井を見た



……こいつだけは許さねえ


葵はただ純粋にこいつが好きだったんだ


なのに…こいつは……



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