俺様生徒会長
そう頭の中がめちゃくちゃになってる時だった。



「あ!やっぱり」


「は?」


なんだと思って声がした後ろを見た。


見覚えのある顔だった。



「お久~!悠也くん」


「…茜さん?」



声をかけてきたのは葵の姉貴、茜さんだった。



「わぁ~、覚えててくれたのね!」


「そりゃあ」



忘れれるわけがない。



「ていうか、今負ぶってるの葵だよね?」


「え~、はい」


「やっぱり。あ!だからわざわざうちの家まで送ろうとしてくれたの?」


「あ、はい」


「うわ、ごめんね!もうここでいいよ。私が負ぶって帰るから」



「いやいや、いいですよ!葵起こしちゃうし」



つーかもう、あなたの家見えてるし。



「ホント?じゃあ悪いけど、葵をベッドまで運んでくれる?あ、鞄持つわ!」


「あ、いえ…ありがとうございます」



少し話しているうちに家に着いた。





< 96 / 110 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop