じぇねれーしょん
グルグル回りだした洗濯機を並んで見詰めながら、ボソッと呟く。
「なんか……」
新婚さんみたい。と言ったのは利嘉。
お母さんになった気分。と言ったのは七緒。
「え~、お母さんはナシでしょっ。さすがに俺、ママに欲情するほどアブノーマルじゃないし。……でも、七緒さんがママならそれもアリ?」
「……やっぱりアブナイんじゃない。」
ちょっとだけ顔を赤らめた七緒は照れ隠しみたいに「バカ」と利嘉の鼻を弾いて、バスルームを出て行った。
ソレを堪えられない笑みで見送って、利嘉はシャワーを浴びた。
いつか。
いつかだけど、七緒さんをお嫁さんにできたらいいな。
俺、全然イマドキだし、奥さんが働きたいってんなら、俄然家事だって張り切って肩代わりしてあげちゃう。
子供が出来たら七緒さん教育ママになりそ。
そしたら、『んもー子供が二人いるみたい』なんてぼやかれつつ、子供と一緒に七緒さんに甘えるパパになるんだもん。