じぇねれーしょん


性急に割り込んできた指に吐息を弾ませながら、七緒が戸惑うみたいに微笑する。



「私なら平気だって言ったでしょ?……仕事に影響しない程度なら、の話だけど。」


何気を装って付け加えられた最後の釘には苦笑せざるを得ない。


いつ切り捨てられるかと思って、会ってくれた時は、それこそ今生の別れくらいに意地汚く強請ってるし…。


首筋に絡んできた腕に引き寄せられキスの催促に応える。


「ぅ、ん……ぁ……」


耳朶を擽る甘い声に酔いしれながら、思う。


七緒さん、大好き。





今は伝えられないけど。



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