じぇねれーしょん
りりりり、とアラームの鳴る携帯に、利嘉は重い腕を伸ばした。
あーもー朝かぁ……。
平日の朝なんて毎日、ホント嫌だけど、今日に限っては輪を掛けて嫌になる。
隣で未だにスヤスヤと心地よさげに寝ている七緒を見下ろし、小さく溜息を零す。
ネムイ。
昨晩は…というか寝たのは殆ど明け方で、幾許の睡眠時間にもならなかった。
昨日の七緒は妙に素直で―――というのは言い訳か。
一ヶ月ぶりの情事に舞い上がったのは自分の方。
見栄も体裁もなく七緒を欲した。
七緒に至っては、多分、店の出来事の罪滅ぼしだとか、よほど仕事で疲れていてエネルギー充電だとか、そういったつもりだったんだろう、というのは今更思いつくことで。
拒否されないことに歯止めを忘れて、大いに盛った。
満たされても直ぐに飢える。
それこそ一か月分の飢えを貪るように七緒をせがんだ。