じぇねれーしょん
無茶させたよなー……と本気で反省。
だけど。
無茶なほど抱いたから、余計に離れるのが惜しくて堪らない。
只今の時間は午前五時。
利嘉が学校に行くには早いが、七緒は支度のために一旦家に帰るから、そろそろ起こさなきゃならない。
やだなー。
起こしたくないなー。
離れたくないなー。
きかん坊の子供みたいに思いつつ、未練がましく七緒を背中からピタッと抱きしめて、耳元に唇を寄せる。
「七緒さーん。起きてー。朝だよ。」
申し訳程度にそう言って、体に手を彷徨わせる。
サラサラの肌は心地よくて、指は歯止めもなくアチコチと滑っていく。
首筋に顔を埋めると七緒の香りがした。
不思議。
同じ石鹸使っても絶対に自分とは違う。