じぇねれーしょん
この状態を一体なんと表現して良いモノか分からない………。
リビングのテーブルに着き、七緒は身の置き所がなくひたすら縮こまっていた。
よりにもよって、セフレと言うような関係の相手の家で。
その相手は未成年で。
しかも事実上は脅されている身の上で。
目が覚めたら、保護者がいて。
それだけでも十分ヤバイのに、
こともあろうか、その保護者が知り合いだったなんて!!!
家主兼リカの保護者である白川皆実は現在、ご機嫌な様子で鼻歌なんぞ歌いながらキッチンで腕を振るっている。
置きぬけのぼーっとした七緒に、相変わらず天使みたいな美貌の男は愛らしく小首を傾げて天真爛漫に言った。
『とりあえず夕飯時だし、ご飯食べよっかー。お腹すいちゃったし。作るよ。七緒ちゃんは服着てリビングへおいで。』
はあ……服?
ぼんやり自分の格好を見下ろし、途端に覚醒した。
まっぱ!……ではないけれど、下着姿のあられもない格好だ。
おたつく七緒に、ダメだし。
『はげしーうんどーの後は沢山栄養とらなきゃねー。』
真っ赤になって憤死。
もう、取り繕う余地もないことを知った。