じぇねれーしょん



リカがじぃっと七緒を見据える。


それに気付いて七緒が視線を向けると、リカはにこっと笑顔を返した。



「ふーん。二人の大学時代って興味ある。なんか話聞かせてよ。」


はぁ……なんか、って。


七緒は邂逅するように天井を見上げる。



「そーねぇ…皆実先輩とはサークルで知り合って…。多分、今とそう変わらないんじゃないかしら。いつも沢山の人に囲まれて、楽しそうで、よくモテてたわね。容姿だけじゃなくて、これで意外と考え方がしっかりしていて頼りになったから。」


これは本当だ。


だがある意味、掴みどころがない人だ、というのが七緒の評価だ。


いつもニコニコ天使みたいに笑顔を絶やさず、本音がどこにあるのか分からない。


人当たりはいいし、適度な距離で付き合うには申し分ないので、決してキライだとか、苦手だとか思っていたわけではないけれど。




リカはやっぱりじぃっと七緒を見据えている。


………ナニヨ?


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