じぇねれーしょん

自覚は、ある。

自分がメンドクサイ女だということには。


仕事を理由に恋愛には消極的で。

好きな時に呼び出せないセフレなんて、セフレとしてもどーなんだ、と思うし。


―――あいつがコドモだってことちゃんと認識しとかなきゃダメだよ?


皆実の台詞を思い出し、更に沈む。


六歳も年下のコーコーセーに、思えばこれまで散々気を使わせた!

この間の一件もそうだが、会えない間メールを送ってくれたことも、部屋でカクテルで労ってくれることも、何気に体調を気遣ってくれることとか、全部。


それに、情事でも。

思い出して顔を赤らめた七緒は頭を抱えて悶絶した。


あーうー!
リカってば、もっと自分本位でもいいのに。


いつも翻弄されるばっかで。快楽に一杯一杯で。

オトナらしくイニィシァティブとれたことなんてまるでない!


私、リカを満足させてあげられなかった。

してもらうばっかりで、何一つ返してない。

返せなかった。


オトナのくせに甘やかされるばっかりで、ソレをアタリマエみたいに受け取るだけ受け取って、脅されているというのを免罪符に感謝すら満足に伝えなかった。


そりゃ、あしらうのに骨の折れるオンナだ。

骨も折りようが無いほどに。

投げ捨てられても当然、か……。

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