じぇねれーしょん
同世代の二人がかもし出す独特の雰囲気に気圧され、怖気づく。
自分が浮いた存在だと認めるのが怖いから、そこに飛び込んでいくことが出来ない。
だけど。
ナイショ話をするみたいに顔を近づける二人の姿に、きりっと胃が軋む。
―――近づかないで!ソレは私のよ!
気を緩めたら駆け出して、体裁もなく喚き散らしてしまいそうだ。
そんなことを言う資格なんてないのに。
鼻の奥がツンとして、湧き上がるものを堪えるようにぐっと目頭に力を込めた。
きっとリカはこの娘と付き合うのだ。
いや、もう付き合っているのかもしれない。
だから、七緒を皆実に押し付けるようなことを言って、切り捨てたのだ。
自分よりずっとリカに似合うオンナノコ。
だとしたら、余裕ありげに祝福してあげるのがスマートなオトナの対応だ。
間違っても泣いて縋りつくことじゃない。
カシャッ―――、と猥雑な空気に小さく音がした。