じぇねれーしょん
ちょっとだけ眉を上げた立花は、その後、神妙に頷いた。
「察してやるぞ。確かにあんなガキに夜通し盛られたんじゃついてけねーわな。オマエ、仕事でボロンボロンの上に体力なさそうだし。」
「っ…何の話ですかぁーっ!?」
素っ頓狂な上、とんでもない言いがかりに七緒はまたも顔を赤らめて食って掛かる羽目になった。
当てがなくもない話だけにうろたえてしまう。
「あ?巷でよく言う性格の不一致は性の不一致ってヤツだろ?アイツ、体力有り余ってそーな上に、色々しつこそうだしよ。」
「っ……っ……しつこくなんてっ……」
断じて無いとは言い切れないけど。
でも、そんな悪いニュアンスじゃなく、もっと、こう、いい意味でしつこかったのだ。
って、シツコイじゃなくて!
自分の語彙の貧しさに苛々しつつ反論の言葉を捜しているうちに、セットが整って立花が立ち上がってしまった。
「オマエ、事実突かれると言葉飲み込む癖治した方がいいぞ。バレバレで笑えるっつーの。」
「っ………!」
ダメだしにKOされて、七緒はヨロリと傾いた。